マウスへのヨーグルトおよびケフィール投与が腫瘍の増殖に及ぼす影響
日本栄養・食糧学会誌 Vol.43, No.6 1990

Effects of Orally Administred Yogurt and Kefir on Tumor Growth in Mice

古川 徳、松岡昭善、山中良忠

(東京農業大学農学部畜産科)

 ヨーグルトおよびケフィールの経口投与が、マウスに移植したLewis肺ガン細胞の増殖におよぼす影響について検討しました(編集子注:ケフィールとケフィアは同じ)。
 マウスにLewis肺ガン細胞を移植した1日後から9日間連続してヨーグルトまたはケフィールを2g/マウス体重Kgずつ投与した区では、移植部位の腫瘍重量が対照区に比べ軽く、ヨーグルトA、Bおよびケフィールでそれぞれ15%、15%および62%の抑制率を示しました。
 とくにケフィールを投与した区の抑制率は、抗ガン剤であるPSKを0.5g/マウス体重Kg投与した区(抑制率46%)よりも高く、対照区に比べて移植部位における腫瘍の増殖抑制に有意差(p <0.05)が認めらた。
  編集子注:下表の結果表をわかりやすく図示したのが右図です。ケフィールはヨーグルトに比べ、ガン抑制率が4倍も高いことがわかります。
 
Effects of orally administered fermented milk on tumor weight in BDF1 mice bearing Lewis lung carcinoma.
Groups n Dose
(g/kg)
Dose
schedule
Transplantation
(day 0,×105/head)
Tumor
weight(g)
Inhibition
rate(%)
c)
Control 9 none day-1-9 7.2 1.3±0.56a) -
Yogurt A 8 2 1.1±0.74 15
Yogurt B 7 2 1.1±0.42 15
Kefir 9 2 0.5±0.45b) 62
PSK 9 0.5 0.7±0.41b) 46
a)Mean±S.D. b)Statistical significance by analysis of variance from control:p <0.05. The weights of tumor were determined at 2 weeks after tumor inoculation. c){1-(Mean tumor weight of treated mice/mean tumor weight of control mice)}×100.

 

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