アロニア果汁含有成分による
HMG-CoAレダクダーゼ活性阻害効果

小塚美由記

第90回日本生化学会大会 

2017年12月6日~12月9日

 

要旨 

アロニアには様々な酵素阻害物質が含まれていることが知られています。一方でアロニア摂取により、血中LDL-コレステロールの減少が報告されていますが、そのメカニズムは明らかになっていません。本研究において、アロニア果汁によってHMG-CoAレダクダーゼ活性が阻害されることが明らかとなりました。HMG-CoAレダクダーゼは肝臓においてコレステロール合成をになう酵素であり、本酵素の阻害剤によって細胞内のコレステロールが減少するため、血中からのLDL-コレステロールの取り込みが増加し、血中LDL-コレステロールを減少させることが知られています。アロニア果汁を逆相HPLCにて分離し、分画を行なったところ、27のフラクションが得られました。得られた各フラクションについてHMG-CoAレダクダーゼ阻害活性を測定したところ、19番目のフラクションのみに阻害活性があることが判明しました。現在、この物質について同定を行なっており、合わせて報告します。

 

アロニア果汁についてHMG-CoAレダクダーゼ阻害活性を測定した結果、阻害活性があることが判明しました(図1)。

 
F1

図1 アロニア果汁による阻害効果

 

アロニア果汁をを分離し、HMG-CoAレダクダーゼ阻害活性を測定した結果、ピーク19に阻害活性があることが明らかとなりました(図2)。

 

図2 分画4の分離と各ピークの阻害活性

 

今後、阻害活性の認められたピークについてさらなる分析を行い、阻害物質の同定を進めていく予定です。